本日から大学共通テストが始まりました

本日から大学共通テストが始まりました。このコロナが収束できていない中で受験生の皆さんにはご心配も大きいかなと存じます。

この共通テストの実施にあたり、表向きの趣旨と現実との間に、何かすっきりしないものを感じます。

もともとセンター試験においても感じていたことですが、大学独自の本試験との質的な相違が大きいのです。出発点としては、国立の難関大学の足切りテストとして生まれ、記念受験を減らすというものだったと記憶しています。物事は、常に進化し、変化するものなので、目的そのものが変わっていくのは当然だと思います。

ただ、センター試験の存在が受験生にとっては負荷の高いものであったと感じます。センター試験だけで合否が決まるのであれば良いのですが、一部の難関大学では、その上に独自の試験があります。センター試験が予備試験としても、独自の試験との間に乖離がありすぎました。理系科目にあっては、特に数学に顕著な相違が見られました。

センターでは、手すりのようなものがあり、それに沿っていけば答えを導き出すことが出来ます。もちろん、十分な学力がある生徒には大きな問題はないのですが、十分な勉強が出来ていない生徒の場合には、本試験対策とセンター対策の二つの対策が必要でした。試験の味付けは大学によって様々で、また学部にあっても異なります。

特に現役生の場合には、両方の対策をしなければならないことは、正直過酷であると思っています。

とくに、今年のように、コロナで休校し、授業が足りない中で、センターから変化した共通テストを受けなければならない受験生には同情を禁じえません。まだ内容を見ていませんので何とも言えませんが、文科省も受験生の立場に立った配慮も必要だったのではと思います。

今の政治は、国民を見ていないので、仕方がないのかもしれませんが、とにかく受験生の奮闘を祈念してやみません。